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小嶋 拓治
水, 44(15), p.59 - 63, 2002/12
平成12年11月から平成14年2月まで、高浜クリーンセンターの敷地内に、電子ビーム発生器を組み込んだ分解試験装置を設置して、除塵後の実燃焼排煙中のダイオキシンの分解試験を行った。これにより得られた以下の結果を、ダイオキシン及び電子ビームについての一般的な解説とともに述べる。(1) 排煙試料の採取及びダイオキシンの抽出・精製・ガスクロ質量分析手順を改良し、日本工業規格(JIS)と同等の精度でかつ従来法の約半分の時間でダイオキシンの定量を可能にした。(2)ダイオキシンの分解率(照射前に対する照射後のダイオキシン濃度の比)として、吸収線量3kGyで約50%,0kGyで約80%、及び14 kGy以上では所期の目標である90%以上を得た。(3)今回の試験規模を約6倍することにより40,000m/hの実規模へのスケールアップが可能とみなされた。(4)照射後の排煙の安全性の観点から、生成したエアロゾルの分析を行い、ダイオキシンから生じる有害有機物は含まれないことを確認できた。(5)照射前後の排煙について、環境ホルモン様の毒性をELISA法により調べた結果、毒性を50%以上低減できた。(6)ダイオキシンの分解初期では、構造を維持したままの塩素の解離よりもエーテル結合の切断やベンゼン環の開環が主として起こっていると考えられる。
廣田 耕一
Isotope News, (566), p.9 - 11, 2001/07
原研高崎では、電子ビーム照射によりごみ燃焼排煙中のダイオキシン類の濃度を1/10程度に低減する技術を開発するため、2000年10月より高浜クリーンセンターにおいて試験を行っている。本稿では、主に電子ビームによるダイオキシン分解試験装置の概要について紹介した。本試験は2002年3月まで実施し、実用性を評価した後、技術移転を行う予定である
橋本 昭司
放射線と産業, (89), p.47 - 49, 2001/01
原研高崎研究所は平成12年10月からごみ燃焼排煙中に含まれるダイオキシンの電子ビームによる分解試験を開始した。パイロット規模の試験装置は群馬県榛名町にある高浜クリーンセンター敷地内に設置された。本稿ではこの試験の背景,計画の概要,期待される成果について述べる。
橋本 昭司
PETROTECH, 18(6), p.452 - 456, 1995/00
原研、中部電力株式会社、(株)荏原製作所の共同研究により東部電力株式会社新名古屋火力発電所内で実施した、石炭燃焼排煙処理パイロットプラント試験結果の概要を中心に、処理の原理、技術の将来展望等を紹介する。
長田 容*; 広田 耕一; 須藤 雅弘*; 馬場 重和*; 渋谷 栄一*; 土井 猛*; 中島 道博*; 小宮 幹久*; 宮島 清則*; 宮田 定次郎; et al.
Radiation Physics and Chemistry, 45(6), p.1021 - 1027, 1995/00
被引用回数:7 パーセンタイル:59.15(Chemistry, Physical)都市ごみ焼却施設からの排煙中のNOx,SO,HClを電子ビーム照射技術を用いて同時に除去するためのパイロット試験を実施中である。ごみ焼却施設からの排煙1,000Nm/時を電子ビーム照射容器に導入し、消石灰のスラリーをスプレーしながら電子ビームを照射する。400ppmHClと50ppmSOは、消石灰のスラリーをスプレーすることによってほぼ完全に除去され、また、100ppmNOxは、消石灰スラリーをスプレーしながら電子ビーム照射することによって、150Cで10kGyで約20ppmにまで除去することができた。
徳永 興公; 中島 道博*; 土井 猛*
放射線と産業, 0(58), p.15 - 19, 1993/00
我国の約70%の都市ごみを処理しているごみ燃焼施設から出る排煙の中には、有害な窒素酸化物、硫黄酸化物、塩化水素が含まれており、これらは何らかの方法で除去する必要がある。原研、松戸市、NKKはこれら有害物質を電子ビーム照射で除去するためのパイロット試験を実施しており、これまでにすでに有望な成果が得られている。本論文においては、電子ビーム排煙処理プロセスの概要と特徴について述べるとともに、パイロットプラントの概要、得られた結果についても述べる。消石灰と水の混合物をスプレーしながら電子ビーム照射を行った場合、100ppmNOx、50ppmSO、350ppmHClは、150C、20kGyにおいて、それぞれ20ppmNOx、~0ppmSO~0ppmHClに低減した。
土井 猛*; 長田 容*; 森重 敦*; 徳永 興公; 宮田 定次郎; 広田 耕一; 中島 道博*; 古宮 幹久*; 宮島 清則*; 馬場 重和*
Radiation Physics and Chemistry, 42(4-6), p.679 - 682, 1993/00
原研高崎研で行った小規模試験を用いた試験によって、電子ビーム照射によって都市ごみ燃焼排煙中のNO,SO,HClを効率よく除去できることが示された。この試験結果をふまえて、最大電圧0.95MV、最大出力15kWの電子加速器を用いたパイロット試験を実施することとした。パイロットプラントは松戸市クリーンセンターに建設した。ごみ焼却炉からの排煙30,000Nm/hの1,000Nm/hをパイロットプラントに導入し、消石灰スラリー又は粉末状消石灰を添加しながら電子ビーム照射を行う。本論文では、パイロットプラントについて概略を述べるとともに得られた結果について述べる。
土井 猛*; 長田 容*; 森重 敦*; 徳永 興公; 宮田 定次郎; 広田 耕一; 中島 道博*; 古宮 幹之*; 宮島 清則*; 馬場 重和*
Radiation Physics and Chemistry, 42(4-6), p.679 - 682, 1993/00
被引用回数:6 パーセンタイル:55.97(Chemistry, Physical)都市ごみ燃焼排煙を電子ビーム照射で処理するためのパイロットプラントを松戸市クリーンセンターに建設し、実際の排煙を用いた試験を開始した。本報告では、パイロットプラントの概要、その性能について述べるとともに試験計画及び得られた結果について報告する。1,000Nm/hrのスプリットガスを400~950keVのエネルギーの電子で消石灰スラリーの共存下で照射することにより、排煙中のSO,NO及びHClを同時に除去することができる結果が得られている。
徳永 興公
原子力システムニュース, 3(2), p.17 - 19, 1992/09
今年6月より本格的運転を開始した都市ごみ燃焼排煙処理のパイロット試験について、パイロットプラントの概要、パイロット試験内容を紹介するとともに、都市ごみ燃焼排煙処理の現状、過去三年間にわたって実施した電子ビームによる都市ごみ燃焼排煙処理の基礎試験の結果について述べる。
徳永 興公
高圧ガス, 29(12), p.850 - 852, 1992/00
都市ごみ燃焼排煙の窒素酸化物、硫黄酸化物、塩化水素を電子ビーム照射で除去する技術について、現在松戸市クリーンセンターで進めているパイロット試験及びパイロット試験の前に実施した基礎試験について概略を述べた。さらに、本プロセスの原理及び特徴についても述べ、本方法が実用的にすぐれた方法であること、本パイロットプラント試験の次の段階においては、実規模装置の設計、建設が可能であることについても述べる。
土井 猛*; 須田 昇一*; 森重 敦*; 徳永 興公; 青木 康; 佐藤 章一; 古宮 幹久*; 橋本 信男*; 中島 道博*
Proceedings of the International Conference on Evolution in Beam Applications, p.482 - 485, 1992/00
電子ビーム照射による都市ごみ燃焼排煙処理のパイロット試験を計画した。この試験計画においては、実際の排煙の一部1,000Nm/hを900keVの電子ビームで、消石灰スラリーを粉霧しながら照射し、そのときの脱硝、脱塩化水素及び脱硫性能を調べるとともに、長時間運転により本プロセスの技術の実証を行う。